2010年09月01日

「攻勢機雷戦」という選択肢はあり得ない。(その3)

 やっぱり機雷戦は有効だ。

 日本とロシアが戦争になることはありえないけど。頭の体操。

 ロシア太平洋艦隊って、掃海艇×7しかいないことが判明。(手許の"Jane's Fighting Ships 2006-2007"による )
 つまり機雷戦は結構有効だということだ。
 7隻持っていても、彼らの重要港湾、ウラジオ・ペトロ・ニコラエフスク・ワニノ・ホルムスク・コルサコフに掃海艇を貼り付ける必要がある。Brassey'sの"Coastal Force"によると、予め一定期間ごとにRoute Surveyをやらないと、掃討戦に時間を要するように書いてある。リスク管理上、この6港から掃海艇は抜けないだろう。仮に、配備港から抜いたら…そこに機雷を入れられたら、その港は使用不能になるわけだ。

 そうすると、対日正面に指向できるのは、上陸前の対機雷戦(これも無理だね)には掃海艇1隻しか指向できない。さすがに感応機雷相手に、トロール船で掃海できると考える人もいないだろう。しかも、ロシアは対機雷戦の経験を持っていない。

 他の周辺国もそうだね。あの中国も5隻しかもっていない。韓国も6隻。フィリピンは0隻。("Jane's Fighting Ships 2006-2007")
 その点、台湾は分かっていて12隻持っているけれども、それでも足りないね。M1戦車よりも掃海艇を先に買ったほうがいいカモ。
(攻勢機雷戦という方法もある・隅田金属日誌)
■まだ言いますか・・・。

>ロシア太平洋艦隊って、掃海艇×7しかいないことが判明。(手許の"Jane's Fighting Ships 2006-2007"による )
>つまり機雷戦は結構有効だということだ。
>7隻持っていても、彼らの重要港湾、ウラジオ・ペトロ・ニコラエフスク・ワニノ・ホルムスク・コルサコフに掃海艇を貼り付ける必要がある。Brassey'sの"Coastal Force"によると、予め一定期間ごとにRoute Surveyをやらないと、掃討戦に時間を要するように書いてある。リスク管理上、この6港から掃海艇は抜けないだろう。仮に、配備港から抜いたら…そこに機雷を入れられたら、その港は使用不能になるわけだ。
■えーっと、繰り返し言ってますがどうやって敷設するんですか?
敵艦隊司令部のある根拠地港湾付近に輸送機やら哨戒機がノコノコ入っていって機雷投下できるような状況であれば、その戦争は多分勝ってますw
敵艦隊司令部のある根拠地港湾付近に潜水艦が入っていって機雷敷設出来るような状況であれば(以下同文

あり得ないのは「日本とロシアが戦争になること」ではなく「相手側の根拠地港湾に…領水・領海が問題というのならば12マイル離れた航路収束部に…機雷をしかける」と言う想定です。
繰り返しますが海自には相手根拠地港湾部に機雷戦を仕掛ける能力がありません。
「機雷って搭載するビークルを選ばないのがよいです」なんて言ってますが、日本海を閉塞する為の対馬・津軽・宗谷海峡封鎖作戦なら確かに日本本土から近く味方の航空優勢下ですから輸送機やら哨戒機でもいいでしょうが「相手側の根拠地港湾に…領水・領海が問題というのならば12マイル離れた航路収束部に…機雷をしかける」と言う想定で「航空機は輸送機でも哨戒機でも戦闘機でも練習機でもOKだろう」って、それは“頭の体操”ではなく“妄想”と言うんですよ。

そもそもの前提でどうも行き違いがあるようなのですが、文谷氏は「宣戦布告→敵の戦力集中→我が国への着上陸」と言う想定で
Lans さんへ(2010.08.25 20:39)
もんたに
>> Lans さん
>>
>> 有事には他方面からの艦艇の増援を視野に入れているように思えます。

> 日本に回航するのに相当の期間を要しますね。それを妨害することも容易でしょう。
■敵の戦力集中を妨害すると言ってみたり、今回のように
>ありえないのだけれども、日本が攻められたとき、相手側の根拠地港湾に…領水・領海が問題というのならば12マイル離れた航路収束部に…機雷をしかけると、モウ侵攻どころではなくなってしまうだろう。周辺国の中で、まともな対機雷戦能力を、掃海・掃討能力をもっているのは、日本だけだ※。日本に攻めてきた国に対して、その根拠地に機雷をしかければ、日本侵攻はお手上げになるだろう。
■敵の根拠地に機雷を仕掛ければ日本侵攻はお手上げと言ってみたりしているわけですが、そもそも論として「宣戦布告してから戦力集中して着上陸仕掛ける馬鹿がどこにいるよ?」と言う事ですね。

文谷氏お得意のWW2で言えばたとえば真珠湾攻撃のように徹底的に企図を秘匿して敵根拠地に忍び寄り、宣戦布告と同時に−実際はうまくいきませんでしたが−攻撃を仕掛けると言う方が多いわけです。
たとえば演習目的で戦力を集中して奇襲攻撃なんて事も考えられるだろうし・・・。
過去にはこう言ってた事もありました。
人丸さんへ(2010.08.24 22:07)
> 秘匿は仕切れないと思いますよ。部隊や艦艇や航空機の集結行動、通信量の変動、物資集積に伴う物動…

>・◯◯港に陸軍が集結している
>・◯◯港に海軍が集結している
>・◯◯港に空軍が集結している
>・◯◯地方では通信量が増大している
>・◯◯方面への商船移動が活発である
>→ ××は、戦争の準備をしている、って感じですか

>さらに、直接観察する手段として衛星もある。
■繰り返しますが、想定として「我が政府は絶対にミスを犯さない。見つけた兆候は正しく判断し的確に対応する。」なんて「希望的観測で判断を誤るのは旧日本軍の伝統」とは言え、苟も軍ヲタの端くれであればあり得ない想定です。

次に、
>しかも、ロシアは対機雷戦の経験を持っていない。
■えっと、ロシアは機雷の発明国であり、WW1ではバルト海で壮絶な機雷戦をやってるし、日露戦争でも我が国の戦艦「八島」と「初瀬」を機雷で沈めてます。
また、ロシア海軍では伝統的に多くの水上戦闘艦艇に機雷敷設用軌条を設けて敷設艦としての運用を可能にしています。

最後
>その点、台湾は分かっていて12隻持っているけれども、それでも足りないね。M1戦車よりも掃海艇を先に買ったほうがいいカモ。
■そりゃ仮想敵国の爆撃機に機雷空中投下能力があるからだろうなぁ。重要港湾の封鎖もそうだけど台湾海峡の両端を機雷封鎖して「毛沢東の浴槽」にしてから上陸艦隊を送り込むって事も考えられる。
大陸国相手に機雷戦を仕掛けても効果は非常に少ないけれど、島国だと命取りになりかねないのは過去の戦訓から明らかなんだがなぁ・・・。

頭の体操、頭の体操って繰り返し言うけど、どうせ頭の体操なら
「ゴジラの映画があるが、ゴジラでもモスラでも何でもいいのだが、あのときに自衛隊が出ますよね。
一体、何なんだこの法的根拠はという議論があまりされない。映画でも防衛相が何かを決定するとか、首相が何かを決定するとかのシーンはないわけだ。
ただ、ゴジラがやってきたということになれば これは普通は災害派遣なのでしょうね。命令による災害派遣か要請による災害派遣かは別にしてですよ、これは災害派遣でしょう。
これは天変地異の類ですから。モスラでもだいたい同様であろうかなと思いますが、UFO襲来という話になるとこれは災害派遣なのかねということになるのだろう。
領空侵犯 なのかというと、あれが外国の航空機かということになる。外国というカテゴリーにはまず入らないでしょうね。
航空機というからには翼があって揚力によって飛ぶのが航空機ですから、UFOが何によって飛んでいるのか、色んな議論があるのでしょうけど、それをそのまま領空侵犯で読めるかというとなかなか厳しいかもしれない。
そうなってくると、これは飛翔体なのかねということになるとするとどうなのか。
例えば隕石(いんせき)が降ってきたことと同じに考えられるか。
隕石は自然現象だから何の意思もなく降ってくるわけですが、UFOの場合は意思なく降ってくるわけではない。
これをどのように法的に評価するのかということもある。そうすると災害派遣が使えるのか、領空侵犯でもなさそうだ。そうすると防衛出動かねということになるが、それをわが国に対する急迫不正な武力攻撃と考えるかというとそうはならないだろう。
UFOが襲来して、色々な攻撃を仕掛けるということになれば、そういう評価も成り立つのだと思うが、『地球の皆さん、仲良くしよう』と言って降ってきたときに、それはわが国に対する急迫不正な武力攻撃でも何でもない。
また、何らかの意思が伝達されたときに何を言っているかよく分からないという場合に一体、どのようにわが方の意思を伝達するのだということもある。
当省として、こういう場合にどうするかという方針を固めたわけでも何でもない。これは私個人の話であって、私は頭の体操という言葉はあまり好きではないが、色んな可能性は考えておくべきものだ。
ある日突然にそういうことが起こって、どうするのかというのもあまり望ましいことではない。
省として取り組むことは全然ないが、私自身として、一体どうなるのかということは考えてみたいと思っている。
そのときに日本だけ襲来するかというと、世界あちこちに襲来するでしょうな。
そのときに国連でそういう議論が行われたかというとあまり承知していない。
まだ、存在しないと断定し得うる根拠がない以上は、やはり頭のどこかに置いておくべきなのではないのかなと。
当省としてそういう方針を決定したということでは全くありません」
(2007年12月20日の石破防衛大臣(当時)の記者会見より)
■苟も軍ヲタであれば架空の事象に対してもこれぐらいのリアリティーを持って発言して頂きたいものです(w
posted by 某S氏 at 00:58 | 京都 ☀ | Comment(15) | TrackBack(0) | 隅田金属日誌関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  1. 内容について異論はないのですが、UFO発言については、一応、2007年12月20日の石破防衛大臣(当時)の記者会見における発言ということは注記した方がいいのではないかと。
  2. Posted by 名無し陸自神道信者 at 2010年09月01日 02:01
  3. >>1

    ご指摘ありがとうございました、早速追加致しました。
  4. Posted by 某S氏 at 2010年09月01日 02:05
  5. ロシアの機雷戦といえば、湾岸戦争でソ連製の沈底機雷UMDがイラク軍に敷設されてます。
  6. Posted by 名無し陸自神道信者 at 2010年09月01日 06:14
  7. もんたに氏はまたしても、資料探しでミスをしてしまったようです。
    以下引用

    JSF氏ともんたに氏の論争の論点ごとのまとめ
    http://toki.2ch.net/test/read.cgi/army/1282940980/

    826 :名無し三等兵:2010/08/31(火) 22:50:24 ID:???
    >しかも、ロシアは対機雷戦の経験を持っていない。
          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ( ゚д゚)・・・
    ロシアは世界最強レベルの機雷戦のオーソリティだでよ。
    日露戦争持ち出すまでもなく、バルト沿岸国家てのは攻めにも受けにも機雷が不可欠。
    ロシアも例外じゃない。

    Janeを持ち出して悦に入ってるけど、
    そのMINE WARFARE FORCESの項目読んだら
    >some 40 to 50 craft of various dimensions, some with cable reels, some self-propelled and unmanned,
    >some towed and unmanned are reported including the 8m Kater and Volga unmanned mine clearance craft.
    つまり40〜50隻の無人艇を他に保有している、と書かれているのだけどね。
  8. Posted by 名無し陸自神道信者 at 2010年09月01日 11:42
  9. 機雷には、機雷敷設・機雷掃海・機雷掃討があって。
    ロシアはそのなかでも掃討に相当出遅れたから……難しいでしょうなあ。
  10. Posted by 名無し陸自神道信者 at 2010年09月01日 11:47
  11. >機雷敷設・機雷掃海・機雷掃討

    ロシアは艦艇からの敷設のような古典的な機雷戦の実戦経験は豊富みたいですね。
    ただ、掃討となると電子機器やUUVの比重が高まりますから、確かにキツイですね。もともと電子機器面で技術格差があったところに、ソ連崩壊の混乱で機雷掃討の流れに乗り遅れてしまった艦があります。
    その頃に丁度ペルシャ湾派遣で技術や機材の問題点に直面し、その後に改善を図った海自は幸運だったのかもしれません。
  12. Posted by ディストラクター大好き at 2010年09月01日 18:53
  13. >40〜50隻の無人艇

    SAMやロボットの類だから、掃海艇の仕事はできないわな。
    港湾への収束部だと……無理
  14. Posted by 5 at 2010年09月01日 21:30
  15. >some with cable reels, some self-propelled and unmanned
    うーん、こりゃ確かに独立性の無い「機材」と言うべき物の様ですね。
  16. Posted by ディストラクター大好き at 2010年09月02日 18:15
  17. >>しかも、ロシアは対機雷戦の経験を持っていない。
    >ロシアは機雷の発明国であり、WW1ではバルト海で壮絶な機雷戦をやってる
    機雷戦と対機雷戦の区別もついていない


    >大陸国相手に機雷戦を仕掛けても効果は非常に少ない
    イギリスとドイツのあの機雷戦を知らない
  18. Posted by 5 at 2010年09月02日 19:47
  19. で、ロシアは良いんだけどさ。
    中国はどこへ行ったんだ?
  20. Posted by 5963 at 2010年09月02日 20:43
  21. 中国の能力はもっと低い
  22. Posted by 5 at 2010年09月02日 21:44
  23. >10

    自分で調べない5963=ゆとり
  24. Posted by 名無し陸自神道信者 at 2010年09月05日 00:46
  25. >>12

    他人の批判をする前に自分の意見を書け。

    ところで君は、
    「実際に機雷を撒く場合、どこへ撒くのか」
    という質問に答えられていないだろう。
    早く答えてもらえないだろうか?

    「攻勢機雷戦」という選択肢はあり得ない。(その2): 徒然日記「多事某論」
    http://bosc1945.seesaa.net/article/161070031.html
  26. Posted by 名無し陸自神道信者 at 2010年11月06日 17:33
  27. >13

    ウラジオに撒けばいいんじゃねえの

    播けない根拠は信者ならだせるでしょ?
  28. Posted by 名無し陸自神道信者 at 2010年11月11日 15:42
  29. とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!
  30. Posted by 志望動機 at 2013年05月14日 12:42
コメントを書く
お名前: デフォルト名無し設定

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。