2010年08月31日

「攻勢機雷戦」という選択肢はあり得ない。(その2)

 炎上中なもので、コメントに怒りのご意見が一杯来ているのだけれども。同工異曲なんでここでまとめて。

・ 民間船への被害はどうするんだ?
→ 封鎖を宣言しちゃえばおわりです。
 機雷が怖ければ出入港しなければよいのです。敵の港への輸送でしょう。戦争遂行努力ですよ。それでも頑張るのならば「あとはご自由に」ということです。


・ 日本の法律上、敵国領域に機雷を敷設することが許されるのか?
→ 問題になれば、12マイル離隔すれば良いのです。そこは領海ではないでしょう。
 まず、戦争ですから"Necessitas vincit legem; legum vincula irridet"でしょうけどね。

・ P−3C用の機雷を輸送機で落とせるか?
 → 敷設できますね。機雷って搭載するビークルを選ばないのがよいです。
 手許の"Mine Against Japan"でも、航空機雷のビークルは問われていませんね。太平洋域の米軍だからB−29とPBYを使っているけど、英空軍や豪空軍も参加しているし、ヨーロッパじゃB−17なんかも参加している。当時は航空機雷は大きかったけれども、今は小さいから小型機でも積める。有名なストーン・フィッシュ(英)は、「航空機でも艦船でも潜水艦からでも敷設できるとはっきり書いてますね。("The Naval Institute Guide to World Weapons Systems"による)


・ 潜水艦がそんな危険なところに行けるか?
→ そのとき日本の潜水艦がどういう使い方をされるかは全くわかりませんけど。頭の体操としてね。
 周辺国の対潜戦の能力は、ぶっちゃけ低いから大丈夫でしょう。魚雷やASMとは違って「フネが沈んだ近くに潜水艦がいる」と悟られませんし。これをやれば相手に港湾防備を強要することができる。掃海部隊に加えて、周辺国の数少ない哨戒機やヘリ、水上艦を拘束できますね。船団護衛がますます薄くなる…船団攻撃がやりやすくなりますね。
(攻勢機雷戦という方法もある・隅田金属日誌)
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posted by 某S氏 at 00:40 | 京都 ☁ | Comment(96) | TrackBack(0) | 隅田金属日誌関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「攻勢機雷戦」という選択肢はあり得ない。

 ありえない話と断るが、日本が攻められた時の空想である。
 今までのところ、日本が侵攻されたときには、ASM・SSM、スキップボミングや水上砲戦、魚雷といってもので相手の艦隊/船団/輸送船を叩くことになっているのだが。じつは、そこに機雷が入るのかもしれないという話だ。

 機雷の威力は実に強力である。前にも引き合いの出しが、昭和17年末、米潜水艦は日本の航路収束部に90個の機雷を敷設。それにより9隻の戦果を上げている。("The Offensive Mine Laying Campaign Against Japan"による)

石廊崎    ×19個 沈没×1(計8000t)、損傷×1(計2000t)
豊後水道   ×24個 効果なし
伊良湖水道 ×24個               損傷×2(1隻は4200t)
紀伊水道   ×24個 沈没×2(計5000t)、損傷×3(2隻で3400t)

 このうち、石廊崎の沈没1隻は、敷設した米潜トリガーの見ている前で触雷した。機雷の有効性を物語るエピソードである。

 さらに、機雷はフネを沈めるだけではなく、該当航路の通行を阻害し、掃海・掃討の対機雷戦の所要を発生させる効果も見込むことができる。
 ありえないのだけれども、日本が攻められたとき、相手側の根拠地港湾に…領水・領海が問題というのならば12マイル離れた航路収束部に…機雷をしかけると、モウ侵攻どころではなくなってしまうだろう。周辺国の中で、まともな対機雷戦能力を、掃海・掃討能力をもっているのは、日本だけだ※。日本に攻めてきた国に対して、その根拠地に機雷をしかければ、日本侵攻はお手上げになるだろう。

 海自が航空機から落とせる機雷や、潜水艦から発射できる機雷を持っているかは知らない。
 ただ、持っていなかったとしても、英米伊瑞あたりからいくらでも買えるだろう。使い方も落とすだけだから、航空機は輸送機でも哨戒機でも戦闘機でも練習機でもOKだろう。相手の航空優勢であっても潜水艦なら進入は容易だろう。各国の機雷の中に、直径が533mmのタイプがあるが、それは潜水艦から敷設できるタイプなのだろう。
 おそらく、攻勢機雷戦は、ASM・SSM、スキップボミングや水上砲戦、魚雷のうち、ASM・SSM並に威力を発揮するだろう。

  日米は海を支配する能力を持つ。自分が海を使うことも、相手に海を使わせないことも自在である。その、相手に使わせない方法の一つとして機雷があるということだ。

「海はつながっている、日本は海から自由に侵攻される」と勘違いすることもあるだろう。だが、それは日米の圧倒的な海軍力を無視した故の誤りである。日米と周辺国との海軍力の能力。その差の把握には、妙な換算式は不要だ。ただ、駆逐艦以上の水上艦、固定翼哨戒機、艦載ヘリ、AEW/AWACS、空中給油機の数を合計し、比較すればよい。その結果を見れば、海は防壁であり、敵は通路として使えないことを知るだろう。

※ 世界一は、おそらく英、次いで蘭独。

(後略)

(攻勢機雷戦という方法もある・隅田金属日誌)
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posted by 某S氏 at 00:15 | 京都 ☀ | Comment(42) | TrackBack(0) | 隅田金属日誌関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月28日

「10式戦車不要論」vs「10式戦車不要論“不毛論”」(その2)

「バスに乗り遅れるな」を合い言葉に今更「10式戦車不要論VS10式戦車不要論“不要論”合戦」(以下10式合戦)のまとめとか作ってみる。

流れとしては

6/14 10式戦車なんて要らないだろう・隅田金属日誌
  ↓
8/18 必要なのか新戦車・隅田金属日誌
  ↓
JSF氏がツイッターで反論をつぶやく
  ↓
8/21 JSF氏への反論・隅田金属日誌
  ↓
8/21 隅田金属ぼるじひ社の「戦車不要論」に反論する・週刊オブイェクト
  ↓
8/22 74式で充分が「戦車不要論」なのかね?・隅田金属日誌
  ↓
8/22 ふざけているようにしか見えないです、それ・週刊オブイェクト
  ↓
8/22 上陸予想戦力を示せないJSF氏・隅田金属日誌
  ↓
8/23 お話にならない朝日Web論座の「戦車不要論」・週刊オブイェクト
  ↓
8/24 JSF氏の『ウェブ論壇』批判は、こじつけそのもの・隅田金属日誌
  ↓
8/25 JSF氏・オブイェクトへの反論を通じて・隅田金属日誌
  ↓
8/25 朝日Web論座の戦車記事に私の反論記事がリンクされました・週刊オブイェクト
  ↓
8/26 何故か山桜37演習の想定に拒否反応を示す隅田金属ぼるじひ社・週刊オブイェクト
  ↓
8/26 日本周辺国の海兵隊/海軍陸戦隊/海軍歩兵の戦車は最新鋭・週刊オブイェクト
  ↓
8/26 戦車は水田を突破可能・週刊オブイェクト
  ↓
8/27 「敵は来る」・「上陸戦は戦車の質」と信じなければならないJSF氏・隅田金属日誌
  ↓
8/27 10式戦車擁護を忘れたJSF氏・隅田金属日誌
  ↓
8/28 05式水陸両用戦車は通常の3倍のスピードです・週刊オブイェクト
  ↓
8/28 JSF氏:戦車が役に立たないと、自分の存在価値が示せない・隅田金属日誌
  ↓
現在に至る
■という感じです。
注意事項としては
・JSF氏のツイッターにおける反論?つぶやきは拾えていないので華麗にスルーして1.に対する反論である4.を元に構成しています。
・アンカーが5.とかぶっている3.については4.に対する反論である5.の前に掲載しています。
・「上陸予想戦力を示せないJSF氏」の中には「74式で充分が「戦車不要論」なのかね?」が再掲載されています。
・文谷氏が各記事に時間を記載した上で順不同で書き込んでいるため前後がややこしくなっています。
■タイトルと雑感の部分は某S氏の主観ですが、それ以外は厳正中立をモットーとし、ちょっと長いかなと思っても原文のまま編集はしない方向で、基本的に両氏のアンカーに従って、某S氏が切り貼りして問答を構成しています。

ブログのコメントの諸氏の発言も示唆の富むのですが、ややこしくなるのを避けるために取りあえずお二方のみのご登場という事で。

先に言い訳させて頂きますが、こういう記事を書くのはかなり久しぶりなので間違っているところがあればどんどんご指摘くださいませ。

その1はこちらから。
その2は下の「続きを読む」からどうぞ。

---8/28 04:30---

前書き部分を更新。
本文が長くなってきたので1〜5と6〜おまけに分割。
本文は今のところ「その1」のみ脱稿

記事は書きかけの為、随時追記・削除する事があります、ご了承ください。

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書きかけ
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posted by 某S氏 at 04:45 | 京都 ☀ | Comment(8) | TrackBack(0) | まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「10式戦車不要論」vs「10式戦車不要論“不毛論”」

「バスに乗り遅れるな」を合い言葉に今更「10式戦車不要論VS10式戦車不要論“不要論”合戦」(以下10式合戦)のまとめとか作ってみる。

流れとしては

6/14 10式戦車なんて要らないだろう・隅田金属日誌
  ↓
8/18 必要なのか新戦車・隅田金属日誌
  ↓
JSF氏がツイッターで反論をつぶやく
  ↓
8/21 JSF氏への反論・隅田金属日誌
  ↓
8/21 隅田金属ぼるじひ社の「戦車不要論」に反論する・週刊オブイェクト
  ↓
8/22 74式で充分が「戦車不要論」なのかね?・隅田金属日誌
  ↓
8/22 ふざけているようにしか見えないです、それ・週刊オブイェクト
  ↓
8/22 上陸予想戦力を示せないJSF氏・隅田金属日誌
  ↓
8/23 お話にならない朝日Web論座の「戦車不要論」・週刊オブイェクト
  ↓
8/24 JSF氏の『ウェブ論壇』批判は、こじつけそのもの・隅田金属日誌
  ↓
8/25 JSF氏・オブイェクトへの反論を通じて・隅田金属日誌
  ↓
8/25 朝日Web論座の戦車記事に私の反論記事がリンクされました・週刊オブイェクト
  ↓
8/26 何故か山桜37演習の想定に拒否反応を示す隅田金属ぼるじひ社・週刊オブイェクト
  ↓
8/26 日本周辺国の海兵隊/海軍陸戦隊/海軍歩兵の戦車は最新鋭・週刊オブイェクト
  ↓
8/26 戦車は水田を突破可能・週刊オブイェクト
  ↓
8/27 「敵は来る」・「上陸戦は戦車の質」と信じなければならないJSF氏・隅田金属日誌
  ↓
8/27 10式戦車擁護を忘れたJSF氏・隅田金属日誌
  ↓
8/28 05式水陸両用戦車は通常の3倍のスピードです・週刊オブイェクト
  ↓
8/28 JSF氏:戦車が役に立たないと、自分の存在価値が示せない・隅田金属日誌
  ↓
現在に至る
■という感じです。
注意事項としては
・JSF氏のツイッターにおける反論?つぶやきは拾えていないので華麗にスルーして1.に対する反論である4.を元に構成しています。
・アンカーが5.とかぶっている3.については4.に対する反論である5.の前に掲載しています。
・「上陸予想戦力を示せないJSF氏」の中には「74式で充分が「戦車不要論」なのかね?」が再掲載されています。
・文谷氏が各記事に時間を記載した上で順不同で書き込んでいるため前後がややこしくなっています。
■タイトルと雑感の部分は某S氏の主観ですが、それ以外は厳正中立をモットーとし、ちょっと長いかなと思っても原文のまま編集はしない方向で、基本的に両氏のアンカーに従って、某S氏が切り貼りして問答を構成しています。

ブログのコメントの諸氏の発言も示唆の富むのですが、ややこしくなるのを避けるために取りあえずお二方のみのご登場という事で。

先に言い訳させて頂きますが、こういう記事を書くのはかなり久しぶりなので間違っているところがあればどんどんご指摘くださいませ。

その1は下の「続きを読む」から。
その2はこちらからどうぞ。続きを読む
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